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契約アンペアの選び方2026|基本料金の仕組みと家電別早見表・世帯別の目安

契約アンペアの選び方2026|基本料金の仕組みと家電別早見表・世帯別の目安

「契約アンペアって何A(アンペア)にすればいいの?」——毎月の電気料金には、使った電気の量に関係なく固定でかかる基本料金があり、東京電力エナジーパートナーなどの「アンペア制」エリアでは、この基本料金が契約アンペア数で決まります。つまりアンペアの選び方を間違えると、使っていないのに毎月数百円~千円以上を払い続けることになります。

結論(先にポイントだけ)

  • 契約アンペアは「同時に使う家電の合計アンペア」で決める。世帯人数だけで決めない。
  • 東京電力の基本料金は1Aあたり約31.18円(税込)。30Aから40Aに上げるだけで月+約312円(税込)増える。
  • ブレーカーがよく落ちないなら、アンペアを下げると基本料金を節約できる可能性がある。
  • 関西・中国・四国・沖縄は「最低料金制」でアンペア選択そのものが不要。地域で仕組みが違う。
  • そもそも基本料金が安い/0円の電力会社へ乗り換えると、アンペアを上げたままでも固定費を下げられる場合がある。

この記事では、契約アンペアの仕組み・家電別の必要アンペア早見表・世帯別の目安・変更手順、そして「アンペアを下げる以外の固定費の減らし方」までを、公式情報をもとにまとめます。料金や制度は改定されるため、最終的な数値は必ず各電力会社の公式サイトで最新をご確認ください。

契約アンペアとは?基本料金が決まる仕組み

アンペア(A)は同時に流せる電気の量(電流)を表す単位です。日本の一般家庭の電圧は100Vなので、契約アンペアが大きいほど、同時にたくさんの家電を動かせます。たとえば30A契約なら同時に約3,000W(30A×100V)まで、40A契約なら約4,000Wまで使えます。この上限を超えるとアンペアブレーカーが落ち、電気が一時的に止まります。

「アンペア制」の電力会社では、契約アンペア数が大きいほど基本料金が高くなります。東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」と東京ガス「基本プラン(電気)」の基本料金(税込)は、公式の料金表でほぼ同水準です。

契約アンペア基本料金(月額・税込)同時に使える目安
10A約311.75円約1,000W
20A約623.48円約2,000W
30A約935.25円約3,000W
40A約1,247円約4,000W
50A約1,558.75円約5,000W
60A約1,870.50円約6,000W
東京電力エナジーパートナー「従量電灯B」基本料金の例(税込・2026年時点)。1Aあたり約31.18円。金額・最新の単価は必ず公式サイトでご確認ください

ポイントは、基本料金が1Aあたり約31.18円(税込)でほぼ一定の比例だということ。30Aから40Aに1段階上げると月+約312円、年間で約3,700円ほど固定費が増えます。逆にいえば、必要のないアンペアを1段階下げるだけで同じ額を節約できます。

注意:基本料金とは別に、使った電気の量に応じた「電力量料金」、原燃料価格に連動する「燃料費調整額」、そして全国一律の「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」が加算されます。再エネ賦課金は2026年度(FY2026)は1kWhあたり4.18円です。これらはアンペアを下げても変わりません。仕組み全体は電気代が高い理由【2026年最新】でも解説しています。

契約アンペアの選び方|「同時に使う家電」で決める

アンペアの選び方の基本は、世帯人数ではなく「同じ時間帯に同時に使う家電の消費アンペアの合計」で決めることです。1日のうちで最も電気を使う瞬間(多くの家庭は夕方~夜の調理・入浴・冷暖房が重なる時間帯)を想定し、その合計が契約アンペアを超えないようにします。

消費アンペアは アンペア(A)=消費電力(W)÷ 100V で概算できます。たとえば消費電力1,300Wの炊飯器は約13A、1,200Wのドライヤーは約12Aです。下記は東北電力の公式「アンペアチェック」などをもとにした家電別の目安です。

家電(目安)消費電力の目安使用アンペアの目安
エアコン(10畳・冷暖房時)約600~700W約6~7A(始動時は一時的に増加)
IHクッキングヒーター(3口)約2,000~3,000W約20~30A
電子レンジ約700W前後約7~15A
炊飯器(5.5合・炊飯時)約1,300W約13A
ドライヤー(強)約1,200W約12A
電気ケトル・電気ポット約1,000W約10A
冷蔵庫(350~400L)約250W約2.5A(常時)
洗濯機(乾燥なし)約200~300W約2~3A
テレビ(42型)約210~360W約2~4A
照明(1部屋)数W~60W1A未満
家電の使用アンペアの目安(消費電力÷100Vで概算)。機種・使用状況で変わるため、正確な値は取扱説明書や各電力会社の公式ツールでご確認ください。

たとえば「エアコン(7A)+電子レンジ(15A)+ドライヤー(12A)+冷蔵庫(2.5A)+照明・テレビ(5A)」を同時に使うと合計約41.5A。これだと30A契約ではブレーカーが落ちる可能性が高く、40A以上が安心です。逆に、夜にこれだけ重なることがほとんどないなら、ワンランク下げても困らないケースがあります。

世帯人数別・契約アンペアの目安

「うちは何Aが標準?」の参考として、世帯人数別のおおまかな目安をまとめます。あくまで一般的な傾向で、オール電化・在宅勤務・電気自動車の充電・大型エアコン複数台などがある家庭は1~2段階上が必要になることがあります。

世帯目安の契約アンペア想定される使い方
一人暮らし20~30Aエアコン1台+調理家電を時間をずらして使用
二人暮らし30~40A同時調理や冷暖房の重なりがやや増える
3~4人家族40~50A夕方に調理・入浴・冷暖房が集中しやすい
5人以上/大型家電が多い50~60A複数部屋のエアコン・食洗機などの同時使用
オール電化60A以上(kVA契約が多い)IH・エコキュート・床暖房などを併用
世帯人数別の契約アンペアの目安(一般的な傾向)。実際の最適値は同時使用する家電で決まります。

世帯ごとの平均的な電気使用量や料金の目安は、一人暮らしの電気代の平均二人暮らしの電気代の平均もあわせて参考にしてください。オール電化は契約区分(アンペアではなくkVA)が異なるため、オール電化向け電力会社の比較で詳しく解説しています。

注意:地域によって「アンペアを選べない」会社がある

実は、契約アンペアで基本料金が決まる仕組み(アンペア制)は全国共通ではありません。大きく2つの方式があります。

方式主なエリア(大手電力)基本料金の決まり方
アンペア制北海道・東北・東京・中部・北陸・九州契約アンペア数で基本料金が決まる
最低料金制関西・中国・四国・沖縄アンペアの選択はなく、一定使用量までの「最低料金」が固定でかかる
大手電力会社エリアの基本料金方式(2026年時点)。新電力では会社ごとに方式・呼称が異なる場合があります。

つまり関西・中国・四国・沖縄エリアの方は、そもそも契約アンペアを選ぶ必要がありません。この場合は「アンペアの見直し」ではなく、電力会社・プランそのものの見直しが固定費削減の主な手段になります。自分の検針票やマイページに「契約アンペア」「ご契約電流」の記載があればアンペア制、「最低料金」とあれば最低料金制です。

契約アンペアの確認・変更の手順

アンペア制エリアなら、契約アンペアは見直して節約できます。手順は次のとおりです。

STEP1:今の契約アンペアを確認する

  • 検針票・マイページ:「ご契約容量」「ご契約電流」の欄に「30A」などと記載。
  • 分電盤のアンペアブレーカー:左端の大きなつまみに数字や色で表示(スマートメーターの家庭はマイページで確認)。

STEP2:適正なアンペアを判断する

前述の「同時に使う家電の合計アンペア」で必要量を見積もります。過去1年ほどブレーカーがほとんど落ちていないなら、1段階下げる候補になります。逆に頻繁に落ちるなら上げる検討を。

STEP3:電力会社に申し込む

  • 契約中の電力会社のマイページ/カスタマーセンターから申し込みます。
  • スマートメーターなら遠隔で設定変更でき、多くの場合は工事不要・無料。アナログのアンペアブレーカーの場合は交換作業が入ることがあります。
  • 会社によっては「変更後しばらくは再変更ができない(例:1年間)」といったルールがあるため、申し込み前に条件を確認しましょう。

下げすぎ注意:節約目的でアンペアを下げすぎると、冬の暖房ピーク時などにブレーカーが頻繁に落ち、かえって不便になります。少し余裕を持たせるのが安全です。手続き・必要書類の詳細や条件は、必ず契約中の電力会社の公式案内でご確認ください。

アンペアを下げる以外に固定費を減らす方法

基本料金を減らす方法は、アンペアダウンだけではありません。むしろ「基本料金が安い・または0円の電力会社へ乗り換える」ほうが、アンペアを上げたまま固定費を下げられる場合があります。

  • 基本料金0円型のプラン:基本料金をなくし、使った分の電力量料金だけで構成するプランがあります(市場連動型などは料金が変動する点に注意)。アンペアを気にせず使えるのがメリットですが、向き不向きがあるため条件確認は必須です。
  • 電力量料金の単価が低いプラン:使用量が多い家庭は、基本料金より単価の差のほうが効いてきます。
  • ガス・通信とのセット割:電気とガス・通信をまとめると割引が付くことがあります。

どのプランが得かは、検針票の「使用量(kWh)」と「契約アンペア」をもとに比較するのが確実です。乗り換え自体の流れは電力会社の切り替え方法、解約金が気になる方は解約金なし電力会社 完全一覧を参考に。すぐできる節約は電気代を今すぐ節約する10の方法にまとめています。

※ 各社のプラン内容・料金・キャンペーンは改定されます。最新の基本料金・単価・適用条件は必ず各電力会社の公式サイトでご確認ください

契約アンペアの選び方|よくある質問(FAQ)

Q1. 契約アンペアを下げると電気代はどれくらい安くなりますか?

東京電力エナジーパートナーの例では基本料金が1Aあたり約31.18円(税込)なので、たとえば40Aから30Aへ1段階下げると月で約312円、年間で約3,700円ほど基本料金が下がります(電力量料金は変わりません)。実際の金額は契約中の電力会社の料金表でご確認ください。

Q2. 一人暮らしは何アンペアが目安ですか?

一般的には20~30Aが目安です。エアコンと調理家電を時間をずらして使うなら20Aでも足りることがありますが、冬の暖房と電子レンジ・ドライヤーが重なると落ちやすくなるため30Aが無難なケースもあります。

Q3. アンペアを変更すると工事費はかかりますか?

スマートメーターが設置されていれば遠隔で設定変更でき、多くの場合は工事不要・無料です。従来型のアンペアブレーカーの場合は交換作業が入ることがあります。詳細は電力会社の公式案内でご確認ください。

Q4. 関西・中国・四国・沖縄でもアンペアを選べますか?

これらのエリアの大手電力は「最低料金制」で、契約アンペアを選ぶ仕組みがありません。固定費を下げたい場合は、アンペアの見直しではなく電力会社・プランの見直しが中心になります。

Q5. ブレーカーがよく落ちます。アンペアを上げるべきですか?

同時に使う家電を減らす(時間をずらす)ことで解決する場合も多いです。それでも頻繁に落ちるなら、合計アンペアが契約を超えているサインなので1段階上げる検討を。上げると基本料金も上がるため、必要最小限にとどめるのがコツです。

Q6. アンペアは年に何回でも変えられますか?

電力会社によっては「変更後しばらく(例:1年間)は再変更できない」といったルールがある場合があります。申し込み前に契約中の会社の条件を必ず確認してください。

まとめ|アンペアは「同時使用量」で決めて固定費を最適化

契約アンペアの選び方のポイントを整理します。

  • 基本料金は1Aあたり約31.18円(東京電力例・税込)。1段階の差が年間約3,700円。
  • 選び方は世帯人数ではなく「同時に使う家電の合計アンペア(W÷100)」で判断。
  • ブレーカーがほぼ落ちないなら1段階ダウンで節約、頻繁に落ちるなら無理せずアップ。
  • 関西・中国・四国・沖縄は最低料金制でアンペア選択なし。地域で仕組みが違う。
  • アンペアを下げる以外に、基本料金の安い/0円の電力会社へ乗り換える選択肢もある。

まずは検針票で「契約アンペア」と「使用量(kWh)」を確認し、同時使用の実態に合わせて最適化しましょう。料金・制度は改定されるため、最終的な数値と適用条件は必ず各電力会社の公式サイトで最新をご確認ください