福井県は嶺北(北部)が北陸電力エリア、嶺南(南部:敦賀・若狭地方)の一部が関西電力エリアと、県内でエリアが分かれる特殊な地域です。本記事は嶺北(北陸電力管内)を主対象とした試算です。全国最高水準の戸建て持ち家率を誇り、2024年の北陸新幹線延伸(金沢〜敦賀)で移住・転勤需要が高まっています。
本記事では、月161kWh・30A・集合住宅という標準的な1人暮らしの条件(出典:東京都「家庭の省エネハンドブック2025」令和7年3月)をもとに3プランを比較しました。
結論から言えば、エバーグリーン電気 基本プラン(北陸)が月4,627円(北陸電力比835円/月の節約)で嶺北エリアの1人暮らしにおすすめです。
福井県の1人暮らしの電気代事情
北陸電力従量電灯Bで月いくら?(嶺北エリア)
北陸電力「従量電灯B」で30A・月161kWhの月額料金は5,462円(2026年6月1日時点)です。年間換算で約65,544円となります。
嶺北と嶺南のエリア分割について
福井県は電力エリアが2つに分かれています。嶺北(福井市・越前市・大野市など北部)は北陸電力管内、嶺南の一部(敦賀市・若狭町・小浜市)は関西電力管内です。お住まいの地域のエリアを確認してから新電力を選んでください。
福井ならではの電気代の特徴
1. 戸建て持ち家率日本一の住宅事情
福井県は全国最高水準の戸建て持ち家率で、大家族・ファミリー世帯が多い地域です。集合住宅の単身者は少数派ですが、大学・医療機関・企業への転勤者の賃貸需要も一定数あります。
2. 冬の多雪と暖房費(嶺北)
嶺北は日本海側の多雪地帯で、福井市でも冬に積雪があります。暖房費が冬季に増加し、単価の低いプランを選ぶことで節約効果が大きくなります。
3. 北陸新幹線延伸と移住需要
2024年3月の北陸新幹線金沢〜敦賀延伸により、東京・大阪から福井へのアクセスが向上し、移住・Iターンの問い合わせが増えています。新居での電力契約を見直す機会が増えています。
1人暮らしの電力会社選びで見るべきポイント
固定料金型 vs 市場連動型の違い
電力会社のプランは大きく2種類あります。
固定料金型(従量電灯型)は、基本料金と単価が契約時に決まっているタイプです。毎月の電気代がほぼ予測でき、電力市場が高騰しても料金が急変しにくいのが特徴です。
市場連動型は、電力の卸売市場(JEPX)の価格に連動して単価が変わるプランです。市場価格が低い時期は割安になりますが、電力需要が急増する時期に価格が跳ね上がるリスクもあります。
福井の嶺北エリアは北陸電力管内です。嶺南(敦賀・若狭)にお住まいの方は関西電力エリア向けプランをご確認ください。
解約金・契約期間の確認
プランによっては2〜3年の縛り期間があり、途中解約すると違約金(数千〜1万円程度)が発生するものがあります。引っ越しや転勤が多い単身者は解約金なし・縛りなしのプランを優先して選ぶと手続きがスムーズです。
申し込みやすさ
ほとんどの新電力はWebから申し込め、切り替え工事は不要です。現在の電力メーターや検針票に記載された「供給地点特定番号(22桁)」があればほぼ完結します。申し込みから実際の切り替えまでは約1〜2ヶ月かかります。
福井県で1人暮らしにおすすめの電力会社3選
第1位: エバーグリーン電気 基本プラン(北陸)(推しプラン)
月額: 4,627円(2026年6月、161kWh・30A)
北陸電力比: 月835円の節約(年間10,020円)
エバーグリーン電気の基本プラン(北陸)は、30A基本料金726円/月と北陸電力の907.50円/月より大幅に低い設定です。基本料金・従量単価ともに割安で、使用量が少ない月(春・秋)でも基本料金の安さが効きます。今回の比較3プランで最も月額が低く、1人暮らしの節約効果が最大です。
特徴1: 基本料金が北陸電力より大幅に安い
30Aの基本料金が726円/月と、北電の907.50円より181.50円安く、低使用量月でも節約効果が出ます。
特徴2: 全段階の従量単価が割安
イーレックスグループの電力供給サービスで、全使用量帯の単価が北陸電力より低く、年間を通じて高い節約効果が続きます。
特徴3: 解約金ゼロ・縛り期間なし
縛り期間がなく、いつでも無料で他社へ移れます。引っ越しや転勤が多い単身者にも向いています。
注意点
燃料費調整額の上限が撤廃されているため、燃料価格の急騰時には料金が増加するリスクがあります。
第2位: オクトパスエナジー グリーンオクトパス(北陸)(再エネ100%)
月額: 5,166円(2026年6月、161kWh・30A)
北陸電力比: 月296円の節約(年間3,552円)
オクトパスエナジーは英国発のグローバル電力会社で、日本でも急速にシェアを拡大しています。グリーンオクトパス(北陸)は3段階従量制の固定料金型プランで、基本料金が日割り計算(30Aの場合30.20円/日)のため、月の途中で引っ越した場合も入居日数分だけ課金されます。
特徴1: 実質再生可能エネルギー100%・CO2排出量ゼロ
グリーンオクトパスは再エネ100%プランです。北陸の豊かな自然環境を守る意識の高い方の選択肢として最適です。
特徴2: 日割り基本料金で転居・退去時の無駄払いなし
月の途中で引っ越した場合も入居日数分だけ課金されます。
特徴3: 解約金ゼロ・縛り期間なし
いつでも違約金なしで解約・乗り換えができます。
注意点
燃料費調整額の上限が撤廃されているため、国際的な燃料価格が急騰した場合は料金が大きく上振れするリスクがあります。
第3位: TERASELでんき 超TERASELプラン北陸B(安定大手・解約金なし)
月額: 5,194円(2026年6月、161kWh・30A)
北陸電力比: 月268円の節約(年間3,216円)
TERASELでんきは伊藤忠エネクスグループのエネクスライフサービス株式会社が提供するプランです。超TERASELプラン北陸Bは全段階の従量単価が北陸電力より割安で、解約金なし・縛り期間なしで使えます。
特徴1: 解約金ゼロ・縛り期間なし
引っ越しや転勤が多い単身者にとって最大のメリット。いつでも無料で他社へ移れます。
特徴2: 伊藤忠エネクスグループの安定した供給体制
大手商社グループのため、倒産リスクが低く長期的に安心して契約できます。
注意点
燃料費調整額の上限が撤廃されているため、燃料価格の急騰時には料金が増加するリスクがあります。
料金比較表
| プラン名 | 月額(2026年6月) | 北陸電力比 | 年間節約額 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| エバーグリーン電気 基本プラン(北陸) | 4,627円 | -835円 | 約10,020円 | 実費最安・全段階割安・解約金なし |
| オクトパスエナジー グリーンオクトパス(北陸) | 5,166円 | -296円 | 約3,552円 | 再エネ100%・日割り基本料 |
| TERASELでんき 超TERASELプラン北陸B | 5,194円 | -268円 | 約3,216円 | 解約金なし・伊藤忠エネクス系 |
| 北陸電力 従量電灯B(参照値) | 5,462円 | — | — | 現在のプラン |
※試算条件:月161kWh・30A・集合住宅(出典:東京都「家庭の省エネハンドブック2025」令和7年3月)、2026年6月燃料費調整額・再エネ賦課金を含む。
こんな人にはエバーグリーン電気がおすすめ
パターン1: 福井市・越前市の単身アパート・マンション住まいで電気代を抑えたい方
今回の比較3プランのなかで月額が最も低く、年間10,020円の節約が見込めます。
パターン2: 北陸新幹線延伸で福井県に移住・転勤した単身者(解約金なし)
解約金ゼロなので、転居時も手続きがシンプルです。福井市・坂井市への赴任・移住期間中だけ切り替えて、転居時に乗り換えることも自由にできます。
パターン3: 再エネ・環境を重視する単身者
基本料金・従量単価ともに割安なエバーグリーン電気は、1人暮らしの電気代をしっかり抑えたい方に最適です。再エネ100%を重視する方は第2位のオクトパスエナジーも選択肢になります。
福井県で1人暮らしの電力会社を選ぶときの確認ポイント
福井県は北陸電力エリアの料金体系で比較します。同じ県内でも都市部・郊外・山間部で在宅時間や冷暖房、給湯の使い方が変わるため、記事内のランキングは「自分の月間使用量に近い条件で見る」ことが前提です。1人暮らしでは月120〜200kWh前後に収まることが多く、基本料金と120kWhまでの単価差が効きやすくなります。一方で、在宅勤務が多い、冬や夏にエアコンを長時間使う、IHコンロや電気温水器を使うといった条件では200kWhを超える月もあるため、低使用量だけでなく300kWh前後の料金も確認しておくと失敗しにくくなります。
賃貸で確認したいこと
- 検針票やマイページで契約アンペア、供給地点特定番号、現在の電力会社を確認する。
- マンション一括受電や管理会社指定の契約になっていないかを入居書類で確認する。
- 短期の転勤・進学予定がある場合は、解約金や最低利用期間がないプランを優先する。
- ガス給湯の物件なら電気単体、IH・電気温水器の物件なら夜間単価や高使用量帯も見る。
料金表を見るときのコツ
最安だけを見るのではなく、現在の使用量より少し多いケースも並べて確認してください。春秋は安く見えても、夏冬に使用量が増えると順位が変わることがあります。福井県で初めて一人暮らしをする場合は、最初の1〜2か月の請求額を見てから、契約アンペアや生活リズムに合うプランへ見直すのが現実的です。



